「いつかはクラウン。」

 〜 35歳 スペシャル 〜
 

 

この計画は、友人である「三河の貴公子 35歳」からの依頼によって始まった。


彼の依頼内容とは・・・

@
他人とは違う車 (つまり、不人気車?)
A勿論、
ドリフト仕様FRMT車
B便利な
4Dラグジュアリーセダン
Cとにかく、
安くっ!
Dそして、よく見ると意外とかっこいい

そんな、ばかなっ。


しかし、そんな中、ひとつの言葉が頭に浮かんだ。

「いつかは、クラウン・・・。」


同年代のオヤジには分かるだろう、当時、憧れの車だった「クラウン」。

大人になって、働いて貯めた金で買ってやるぞー的な車の代表である。


確かにクラウンって、ドリフト界であんまり見ない。
(当たり前か・・・ )

それどころか、MT車って見ない。


これだー!!!


ってな訳で、「JZS155改クラウン」作製日記のはじまり、はじまり。



@ JZS155クラウン

  品格・ゆとり・静粛など高級車の魅力に富んだ、国産セダンの代表。
 殊に150系は、直線的なボディラインに、曲線美も兼ね備え、
 見た目も古くなく、しかも価格もこなれてきた

                
  10代目にあたる150系の最大の特徴は、9代目までのフレーム
 に代わって、フルモノコックボディが採用されており、100kg以上
 もの軽量化に成功している。
  ・・・これは、使える。もしかしたら、車重を1500kg以下にできるかも?
  (重量税50,400→37,800って、デカイっ!)
   ↑そんなこと言う奴がクラウンに乗るなってか?(笑)
  そして、シャシがツアラーVに酷似している。 意外と足廻り・デフ等
 流用がきくのでは!?
  

  店主の一番のお気に入りは、リヤビュー。
 車高を落とせば、迫力満点!?





A さらば、2Jエンジン。

  走行182,000キロエンジン。
  2回目のタイミングベルト交換が近づいて来た。

  にもかかわらず、全く問題なく、よく走ります。サスガ、トヨタさん。
  
  しかし、自動車税対策で、、おさらばだ〜。
  2.5Lの1JZに載せ換え決定!


B ペダル、そしてシフトノブ。

  ペダル類は、新型車解説書で調べた結果、平成7年からマニュアル
 設定のあるクラウンセダンを発見。それを流用することにした。

  シフト位置を、エンジン後端から測定すると、ツアラーに使用されている
 R154がドンピシャっぽい。

 
  でも、某オークションで中古ミッションを探すも、
  高くて手が出なーい(泣)。うーん。うーん。・・・・。


C ないものは作れ(直せ?)

  タダでもらった30ソアラのブローミッション。

  これを使って、ツアラー用のR154に作り変えてしまおうっ。
 
  このブローミッションは、30ソアラの初期型なので、シフトノブが、
 後方に延長されていない
ま、なんとかなるでしょ。

 


D とりあえず、形になりました

  シンクロとハブスリーブ(磨耗)、スラストワッシャー(割れてた!)  
  を交換して、ミッション完成です。
  
  R154は、同じ部品でも年式によって種類が4つくらいあって、
   注文するのに本当に困りました。トホホ。
   部品代だけで6万円くらいかかりました。
   ミッション部品をバラで買うと、案外高くつく。
   もう、二度とやりたくありません!
 

E エンジンおろしました〜

  
 

F クラッチマスター

   足踏みパーキングブレーキのブラケットのボルト位置と、、
   クラッチマスターのボルト位置が、共通だったので、
   シリンダーの穴を開けるだけでしたー。楽チン♪

   一応、錆びないように、筆さしも忘れずにっ!
    
  
   

G ペダル類

   ペダル、ブラケットは、前述のクラウンセダン用新品を使用。
   意外と安かった(どれも1,000円台。お買い得。)。
   

   
    
  
   


H 続・ペダル類

   取り付けました。
   
   

   
    
  
   


I 1JZエンジン

   5〜6年前に、90ツアラーの事故車から下ろして、
   大事にとっていた1JZ-GTE(走行28000キロっ!!!)。
   やっと、使う時が来ましたっ
   

   クラウンセダン用のクラッチマスターも取り付けてあるよ。
   (写真左)
    
  
   



J ミッション、ドッキーング

   ミッションメンバーは、AT用をそのまま使用。なんとドンピシャ。

   探しまくってやっと出てきた90ツアラー用1ペラ
    (ブラックさんありがとう)、
   こりゃまた、ドンピシャ!

   でも、センターベアリングを固定すると、ペラシャが上にいきすぎて、
   ゴツリっ。
   
   でも、この車に付いていたセンターベアリングに交換して、
   バッチリ問題解決。   
    


K ガッツンバキバキ君

   たまたま、90ツアラー用のクスコLSDをキャリアごと手に入れたどー。
   
   クラウンは2Jのみがツアラーと同じ8インチ・・・。
   
   もしかして・・・。

   この2つ、どうみてもウリふたつ。
   左がマナで、右がカナ?
    
    こりゃまいった、ボルトオンですわ。ウシシ。
  
   



L カラフルハーネス♪

   毎度のことながら、一番うっとおしいハーネス作製。
  
   エアコン等快適仕様を生かす為、過去最高に面倒くさい。
   
   あー、目がチカチカしてきたー。
  
   



M エンジンかかったぞー

   無事、換装終了。

   油圧ファン、インタークーラー、オイルクーラー等、
   ツアラーVとほぼ同じ場所にボルトオンでした。



N 怒涛の軽量化作戦@

    エンジンが無事かかったので、
    鉄屑屋さんで車重を計りに行きました。
    ガソリン空っぽで、1510キロ!
    これは、やばい〜。
    この日から、怒涛の軽量化作戦が始まったのだった。

    90のビルシュタインショックに、一巻きと1/4カットのノーマルサス
    を組み合わせて装着。
    これで、約2キロの軽量化デス。
    (ちなみに、これまたボルトオンでした。)
    
   




O 怒涛の軽量化作戦A

   初公開!クラウンにフルバケ!

   ノーマルの電動シートが26キロに対して、
   フルバケはたったの10キロ。
   これで16キロの軽量化。

   フロアマット、コンポ、アルミナット等・・・、
   地道な作業で、約7キロの軽量化。
  
   



P ノーマル然

   Bの画像と見比べて見て下さい。

   クラウンセダンのマニュアル内装を奢り、
   極自然です。
   これは、オーナーのこだわり。
   (めちゃ高かった)

   
  
   



Q 祝・車検合格

    目標の車両重量1500キロ↓に成功。
    重量税が、50,400円→37,800円に。

    JZS155改
     原動機2Jから1Jに変更したことで、
     排気量は、3Lから2.5L(自動車税51,000円→45,000円)に。
     勿論、動力伝達装置もATからMTへ。
    
     おまけに、5センチダウン。
    
   




R 完成

    早速18インチをかまし、
    記念撮影☆
  
    


   予想通り、リヤビューは迫力満点です。

    この姿を見たいが為に、頑張ってきたようなものです(涙)
  
   




S SPECIAL THANKS 

  今回の製作にあたり、

    資料を集めてくれたノダ君、吉田っち、
    情報を提供してくださったクラウンMTの先駆者であるYさん、
    HARAさん、
    色々ありがとうございましたーーー。

                               完
  
   




 番外編  今更ながら・・・ 

  完成から1年・・・
 
  大人切してしまったノーマルバネの結果、
  タイヤの片減りがひどかったのですが、
  なんせオーナーがアナログ人間の為、
  なかなかアライメントを拒んでいました・・・が、
  やっとアライメントに行きました。